11/24 南部秋季大会決勝
vs栗原ビーバーズ 0-4敗戦 準優勝
前日の準決勝での激闘の余韻も冷めやらぬ中、選手たちは決勝の舞台に立ちましたが、結果は0-4での敗戦となり、準優勝という結果に終わりました。
しかし、この結果以上に、選手たちの見せた成長とひたむきなプレーは、我々に大きな感動を与えてくれました。
対戦相手のエース、素晴らしいピッチャーでした。
何とか打ち崩したいと、前日と当日にスピードボールを中心にバッティング練習を重ね、試合に臨みました。
しかし、結果はツーベースヒット2本、エラーでの出塁が2つ。ヒット性の当たりも正面を突き、ヒットには繋がりませんでした。
18個のアウトのうち9個が三振という内容で、三塁を踏むこともできないまま完敗を喫しました。
攻撃面では、練習したことや準備したことが成果に結びつかず、残念な結果となりました。
しかし、この経験は決して無駄ではありません。
これから先の野球人生において、準決勝を勝ち上がり、決勝戦でさらにレベルの高い相手と、あの場面で、あのピッチャーと対戦し、打ち崩すために取り組んだこと、練習したことは、必ずや選手たちの財産となるでしょう。
野球の神様が「上には上がいる。だから現状に満足せずにもっと練習しなさい」と語りかけてくれたのかもしれません。
ジャガーズのエースは、この日も素晴らしいピッチングを披露してくれました。
球速だけを見れば彼よりも速いピッチャーはいるかもしれません。
しかし、彼は緩急を巧みに使い分け、丁寧にコースを突き、打たせて取るピッチングでアウトを積み重ねました。
2ストライクに追い込んでからは配球で三振を狙うなど、どのようにバッターを打ち取るかを常に考え、工夫できるピッチャーへと成長してくれました。
少年野球において、私が理想とするピッチャー像は、まさに彼のような選手なのかなと思っています。
この先、体が成長し、パワーがついて球速がアップすれば、球速で狙って三振を取ることも、クイックや緩急を駆使して打たせて取ることもできる、まさに「無敵のピッチャー」になってくれると確信しています。
これからも練習を続け、さらなる高みを目指してほしいと願っています。
もちろん成長したのはピッチャーだけではありません。
キャッチャー、セカンドへの送球も力強くなりコントロールもよくなりました。ブロッキングもキャッチングも成長しました。声も出せるようになりました。
バッティングも相手エースから2本のツーベース。自信を持ってください。
ファースト、惜しくも失点に繋がったプレーは、スコアブック上ではエラーと記録されるかもしれませんが、それは選手たちが果敢にチャレンジした結果です。臆することなくプレーに挑んだ選手を、心から誇りに思います。
難しいバウンドも難なくさばいてくれました。
ファーストを彼に固めることができたのもジャガーズが勝ち上がってこれた要因だと思います。潜在能力はまだまだあります。
どこまで成長するのか楽しみです。
セカンド、4年生ですが特に守備で貢献してくれました。
準決勝の初回でのダブルプレー、素晴らしかったです。ここぞの場面でのスクイズも安定感抜群でした。
サード、難しい打球もありましたが柔軟にさばいてくれました。
バッティングもライト方向にも長打を打てるように工夫し成長してくれました。
ショート、キャプテンとしてもよくチームを引っ張ってくれました。
行動でもプレーでも頼もしく成長してくれました。
ツーアウトでチャンスで彼に回ると何とかしてくれる。
そんな期待が持てる、決めてくれる選手になってくれました。
レフト、守備ではやらかすこともたまにありましたが窮地の場面で打ってチャンスメイクしたり、やらかしても必ずどこかで挽回してくれる。
そんな期待が持てる選手に成長してくれました。
センター、俊足を活かした広い守備範囲、果敢にセンターからファーストへ送球する勇気、長打力もあり、スライディングの技術も高く、たまにポカもしますが1番バッターとして走攻守すべてにおいてチームを引っ張ってくれました。
もっと成長するところを見たいですね。
ライト、大事な場面でのライトゴロに救われました。
大会でもサヨナラヒットを打ったりと、よく頑張ってくれました。
途中出場、ランナーコーチ、試合に出ていない選手も集中力を切らすことなくよく頑張ってくれました。
誰一人かけてもここまで勝ち上がることはできなかったと思います。
この試合も、通過点
選手たちにとっては悔しい思いをしたことと思いますが、今の持てる力は出し切ってくれました。私自身は、采配においては反省ばかりで、選手たちに救われた試合でしたが、素晴らしい経験をさせてもらったことに感謝しています。
ベンチも保護者の皆様も、勝利を信じて一つになり、大声で選手たちを応援してくださったこの試合は、一生忘れることのできない思い出となりました。本当にありがとうございました。
選手たちには、胸を張ってほしいと思います。
準優勝、本当におめでとうございます!